介護士が転職で失敗しないためには、好待遇を追求するよりも、今ある不満を解消することに重きを置くことが大切です。例えばもし、給与を上げることだけを考えて転職をしたとして、職場の人間関係が劣悪であったら結果的に困ります。
介護業界は売り手市場であり、転職する人に有利です。しかし年齢を重ねることでハンデは生じますし、転職回数が増えすぎると少なからずマイナス評価をされることも珍しくありません。
人生において2回や3回の転職をするのは普通の範囲ですが、10回や20回になると明らかに多い印象を与えます。転職回数が増えすぎると、書類選考や面接で不利になるケースが多々あります。転職の多さは、職場の環境が原因ではなく、本人自身にあるとみなされる可能性が高くなります。コミュニケーション能力が低い人、周りとうまくやっていけない人などと判断されると、採用のハードルは上がってしまいます。
転職成功のためには、定年退職まで勤務する心構えで仕事探しをするのがコツです。ひとつの職場で3年以上の勤続をすれば、他の職場に転職するときに有利に働く傾向があります。転職活動において求人案件はなるべく多く目を通すのが得策であるため、複数の求人サイトに登録するなど工夫しましょう。求人内容を見るときは、ひとつの条件だけが好待遇の職場よりも、全体的なバランスに優れた職場を探すのがコツです。給与がそこそこいい、人間関係が良好、仕事内容がきつすぎない、といった総合的なバランスにこだわるのです。